大人になり、中高年になってくると、色々な値を気にしなければいけなくなってきますよね?
血圧の値や、血糖値、コレステロール値、中性脂肪の値、などなど…、様々な値が高くなり過ぎてビクビクしているという人も大勢いることでしょう。そんな中でも、特にこちらの記事で取り上げたいのが「尿酸値」です。
尿酸値が高いことで引き起こされる病気といえば、そう…、あの恐ろしい「痛風」です。
「贅沢病」などと言われる別名もついていて、一見深刻な病気…という感じはしないかもしれませんが、痛風と言えば、人間が感じる痛みの中でもトップクラスと言われるほどの激痛を伴う病気として有名です。
風が吹くだけでも痛みを感じるほど…というところから「痛風」という名前がついたと言われていますが、痛む箇所が足の親指の付け根、というところも独特ですし、とにかく恐ろしい病気ですよね?こんな病気になって、痛みを味わいたい人なんて、いないでしょう。
だからこそ、尿酸値を気にする必要が出てくるわけですが、青汁を飲むことで尿酸値を抑えることはできるのでしょうか?そして、そもそも、尿酸とはどういった物質なのでしょうか?
尿酸とは?
尿酸は、我々の体内に常に存在している物質です。尿酸の作られる量と、排出される量が、一定にコントロールされるよう、身体は日々バランス調整を行っています。
尿酸は、基本的には、身体が代謝を行う時に発生した「燃えカス」のようなものであり、「老廃物」です。
老廃物は身体にとって、不要なものですから、これが蓄積されていくと、人体に悪影響が及ぼされることは言うまでもありません。
「尿酸値」が何を示す値かというと、これは血液中の尿酸の濃度のことで、血液100mlあたりに、尿酸が何mg含まれているかを数値化したものです。
ちなみに、尿酸値は一般的に女性よりも男性の方が高めです。
これは女性ホルモンの1つであるエストロゲンに、尿酸の排泄を促す作用があるためだと言われています。
ただ、年齢を重ねてきた場合は、女性も尿酸値に注意が必要になってきますよ!なぜなら、女性ホルモンは、閉経とともに次第に体内から失われていくからです。
尿酸値が高くなってしまう理由は?
尿酸が過剰に生産されてしまい、尿酸値が高くなってしまう原因は何なのでしょうか?その原因の1つは、尿酸の元となる「プリン体」の過剰摂取である、と言われています。
プリン体は、肉や野菜などに普通に含まれていますが、そんな中でも、ウニ、イクラ、エビ、カニ、マグロ、などに豊富に含まれているとされています。
どれも高級な素材ばかり。痛風が贅沢病と言われる所以は、ここにあるのですね。また、ビールにもプリン体は多く含まれています。
最近ではこの、プリン体という言葉は、すっかり有名になり、市民権を得てきているようですね。
ビールのCMを見ていても、「カロリーゼロ」「糖質オフ」などという言葉とともに「プリン体カット」という単語をよく耳にするようになったのではないでしょうか?
ビールを飲みながら、美味しいお寿司や焼肉をたらふく食べる…なんて生活を続けていると、男性は特に、40代くらいで、あっという間に痛風になってしまいますよ!
痛風は、尿酸が体内に蓄積され始めてからすぐに発症するわけではなく、8年程度の時間が経過してから突然発症するということがわかっています。
30代の頃に豪遊を続けていると、そのツケが40代になって回ってくる…ということですね。
目に見えないところで密かに進行していくので、もうすぐ痛風を発症するという自覚症状はなかなか持てません。
本当にある日突然、のたうちまわるほどの激痛がやってくる…という恐ろしい病気ですので、気をつけましょう。
尿酸値を下げるためには?
高くなり過ぎてしまった尿酸を下げる方法はあるのでしょうか?尿酸値を下げるためには、まず運動をし、ストレスをためないような、健康的な生活を送ることが大切です。さらには、食生活を改善することでも尿酸値は下がりやすくなります。
食生活についてですが、プリン体、プリン体…と、プリン体のことばかりを気にしていても、実はあまり意味がない…ということが、最近になって指摘され始めています。
もちろん、プリン体の過剰摂取で痛風が起こりやすくなってしまうことは間違いなのですが、それよりも、カロリーの総量を抑える…ということを意識した方が、結果的に尿酸値に対しては効果があるということが言われています。
尿酸値の高い人は、いわゆる「メタボ体型」をしていることが多く、基本的に大食いです。
プリン体の含まれている食品うんぬん…を意識するよりも、まずは食事の量をコントロールすようにしてみてくださいね!
さらに、尿酸を体外から排泄するのを促すような作用のある成分を摂取するようにすれば、かなりの効果が期待できます。
その成分とは、「葉酸」や「カリウム」「カルシウム」などのミネラル類です。いずれの成分も、青汁には豊富に含まれているものばかり。
ちなみに、青汁にもプリン体は含まれているんじゃ…、なんて不安を抱いている人もいるかもしれませんが、ビールを何杯も飲むような状況に比べたら、青汁で摂取するプリン体って、特に気にするほどの量ではありません。
それよりは、尿酸値を下げてくれる成分の方に注目し、意識を向けるようにしましょう。
まとめ
尿酸という成分の正体や、尿酸値が上がってしまうメカニズム、また尿酸を下げるための方法についてお伝えしてきましたが、おわかり頂けましたでしょうか?
プリン体は、いわゆる贅沢な食品だけでなく、健康に良いとされる野菜や、青汁にも含まれているものなので、絶望を感じてしまう人もいるかもしれませんが、青汁に含まれるプリン体は、実際のところ、痛風に影響を与えるほどの量ではないので、それよりは、尿酸値を下げる働きをしてくれる、豊富な栄養素に目を向けるようにしましょう。
痛風は怖いですが、プリン体を摂らないようにしなくちゃ…!と、食べたいものを過剰に制限してしまうと、かえってストレスから病気を進行させてしまう恐れもありますので、その辺りのバランスを上手に取りながら、楽しく、健康的に尿酸値と向き合うようにしましょう!