青汁を選ぶなら、「非加熱タイプ」のものの方がいい…って聞いたことはありませんか?これは一体、どういうことなのでしょう。
青汁には、加熱タイプの商品と、非加熱タイプの商品があるということなのでしょうが、それら2つには、どういった違いがあるのでしょうか?何故、非加熱タイプの青汁の方がいい…と言われているのでしょう。
こちらの記事では、非加熱タイプの青汁にこだわった方がいい理由や、非加熱の青汁が、どのようにして製造されるのか、といった情報についてお伝えしていきます。
非加熱タイプの青汁がいい理由とは?
青汁の製造方法は大きく2つに分けられます。
それは、素材に対して「加熱処理」を行うものと、行わないものです。このうち、製造工程において、加熱処理を行わない青汁を「非加熱」タイプの青汁とするわけです。
青汁を製造する上では、加熱処理を行った方が遥かに効率が良いのですが、それでも非加熱で青汁を製造する企業があるのは、何故なのでしょうか?
それは、青汁に使われる素材の栄養素の中に「熱に弱い」ものが存在しているからです。
この、熱に弱い栄養素を、製造工程で壊してしまわないようにするため、わざわざ非加熱で青汁を製造する必要が出てくるということなんですね。
熱に弱い栄養素とは?
ビタミンC
野菜や果物に多く含まれているビタミンCは、日常でもよく耳にするメジャーな栄養素ですよね?青汁にも当然、たっぷりとビタミンCが含まれているのだろうと誰もが想像することでしょうが、実は、このビタミンCには「熱に弱い」という特徴があるのです。
そのため、素材を粉末にする段階で熱が加えられてしまうと、このビタミンCは、すっかり壊れてしまう…ということになるのです。
ちなみに、ビタミンCは水溶性のビタミンなので、水にも弱いという性質があります。たとえば、ほんれん草を食べて、ビタミンCをたっぷり摂ろう!なんて思っても、熱湯で茹でてしまうと、ビタミンCは結局壊れ、流れ出てしまう…ということになるのです。
酵素
青汁に含まれている成分の中で、熱に弱いと言えば、もう1つは「酵素」です。
酵素と言えば、人間の代謝能力を上げるために必須の栄養素で、ダイエットをする際にも強い味方となってくれる成分なのですが、実は熱に弱かったんですね…。
「酵素配合!」と書かれていても、その製品が加熱処理を行って作られているようであれば、本当に酵素が生きたまま残っているかどうかは、怪しい…ということになります。
非加熱の青汁はどのように作られる?
青汁を選ぶ際、ビタミンCや酵素をしっかり摂取したいと考えるなら、非加熱タイプの青汁の方が良いということについては、ご理解頂けましたよね?
でも実際、青汁を非加熱で製造する…なんてこと、できるのでしょうか?こちらの項目では、非加熱の青汁がどのようにして作られるのか、ご説明していくことにします。
低温乾燥製法
酵素等は通常、48度以上の熱で壊れてしまうと言われていますが、低温乾燥製法の場合は、これを上回らないよう、低い温度の風で、じっくりゆっくりと素材を乾燥させていきます。全ての酵素が生き残るとは限らず、中には壊れてしまうものもありますが、熱風で乾燥させるのと違い、損失は遥かに少ないです。
フリーズドライ製法
こちらは、熱ではなく、逆にマイナス30度という超低温で急速に冷凍をし、さらに減圧をして真空状態にすることで、水分を昇華させ、乾燥するという製造方法です。
加熱製法のように、栄養素が壊れてしまうことが少なく、充分に酵素を残した状態で商品を出荷することが可能です。
遠赤外線製法
遠赤外線は、太陽光線に含まれている熱線の一種です。常温乾燥、低温処理とは言え、厳密に言うと熱が加わっていたりもするのですが、酵素がなくなってしまわない、ギリギリの温度に調整してあるようです。温度が低い分、当然、乾燥を終えるまでには時間が掛かります。そのため、こういった商品は、どうしても加熱処理の青汁に比べ、値段が高価となってしまう…という特徴があるようですね。
青汁を選ぶ時には製法をチェック!
「低温乾燥製法」「フリーズドライ製法」「遠赤外線製法」といったことが、どこにも記載されていない青汁は、ほぼ全て、加熱製法によって製造されていると考えて間違いないでしょう。
本当に生の酵素や壊れていないビタミンCが配合されている青汁を飲みたければ、選ぶ際に、面倒であっても、きちんと製造方法を確認するようにしましょう。
一生懸命、身体に良いものを飲んでいるつもりが、実は緑の残骸を飲まされているだけだった…なんてことにならないよう、信頼できる企業が、信頼できる製法で作っている青汁をしっかり選ぶようにしてくださいね!
青汁を飲む時の注意点
あと、これは当然のことですが、念のためご注意を…。
せっかく非加熱タイプで製造されている青汁であっても、飲む時に熱々のお湯で割ってしまったら、元の黙阿弥…加熱タイプの青汁と同じことになってしまうので気をつけてくださいね!
非加熱タイプの青汁は、非加熱であるが故に高価となっている場合がほとんどなので、こういった青汁を熱湯で割って飲んでしまうのは、非常にもったいないですよ!
非加熱タイプの青汁は必ず、水や冷やした牛乳で割って飲むようにしてくださいね。
ただし、お湯であっても、40度程度のぬるいお湯であれば、酵素やビタミンCが壊れることはないので、大丈夫です。
まとめ
青汁には、どれも同じようにビタミンCや酵素が含まれているもの…と思ったら、大間違いなんですね。
元々の素材には、ビタミンCや酵素がたっぷり含まれていたとしても、製造工程で加熱処理を行っていれば、それら貴重な栄養素は壊されてしまうわけです。
加熱タイプの青汁であっても、カルシウムや食物繊維など、熱によって死滅しない栄養素であれば摂取することは可能ですが、ビタミンCや酵素をきちんと体内に取り入れたい…と思うなら、青汁の製造方法はちゃんと確認するようにしましょう。
「非加熱処理」「低温乾燥」「フリーズドライ製法」「遠赤外線製法」などと書かれていれば、その青汁の素材には熱が加えられていないということになりますので、このことをよく覚えておいてくださいね!