「中性脂肪が気になる方は…」などというフレーズを、テレビCMなどでもよく耳にすると思いますが、そもそも中性脂肪がどういったものか、正確に把握できていますか?
なんとなく、お腹周りについている余分な肉のことかな…?という、ざっくりとした知識はあるかもしれませんが、本当の正体については、よくわからないという人も多いのではないかと思います。
こちらの記事では、そもそも中性脂肪がどのようなものであるのか、なぜ中性脂肪が蓄積されてしまうのかといったメカニズムや、中性脂肪の値が高いと起きてしまう症状、また逆に低いことで起きてしまう症状などについて、詳しくお伝えしていきます。
さらには、中性脂肪を減らしていくために効果的な青汁のタイプについてもご紹介していきます。
中性脂肪とはどういうもの?
残ったエネルギーが中性脂肪になる
人間は日々、活動をするために必要なエネルギーを摂取して生きていますが、これを使い切れるとは限らず…大概、余分なエネルギーを体内に蓄積させています。この、「残ったエネルギー」が中性脂肪の元となるのです。
中性脂肪を作り出す主な物質は、脂質です。それ以外にも、糖質やたんぱく質を摂取すると、体内で中性脂肪に変えられます。
たんぱく質は優先的に使われるので、それほど余らないようにできているのですが、脂質や糖質は余ってしまいがち…。中性脂肪の増加を防ぐには、脂っこいものや、甘いものを控える、ということがポイントになってきます。
中性脂肪の働き
そもそも中性脂肪は、身体を動かすための大切なエネルギー源です。
エネルギーとして真っ先に使われるのは、血液中の糖分なのですが、これがなくなると、次に身体は中性脂肪を使おうとします。
また、それ以外にも中性脂肪には、体温を一定に保つ働きや、大切な臓器を守る、クッションのような働きがあるんですよ。
「中性脂肪に効く…」「中性脂肪を撃退する…」といったような表現ばかり耳にするので、「中性脂肪=悪者」というイメージを持っている人も多いと思いますが、本来は身体にとって、なくてはならないものなのです。
中性脂肪が高いとどうなる?
血液中に中性脂肪が多く存在している状態を、「中性脂肪の値が高い」などと言ったりします。中性脂肪の値が高いと、身体はどうなってしまうのでしょうか?
まず、本来はサラサラと流れているはずの血液が、ドロドロになってしまいます。いわゆる「ドロドロ血」というやつですね。
ドロドロした血が流れていると、血管は詰まりやすくなったり、破れやすくなったりします。
また、血管に過度の負担がかかり、内壁の細胞も壊れやすくなってしまいます。細胞が壊れると、その部分に炎症が起き、これは動脈硬化などの原因となります。
動脈硬化は、中性脂肪の値が高い時に最も引き起こされる可能性が高い、非常に心配な症状です。
動脈硬化状態になると、それが元となり、重大な疾患が引き起こされてしまいます。脳梗塞、心筋梗塞、腎不全、大動脈瘤破裂、糖尿病、などなど…。いずれも、命を落としかねないような、危険な病気ばかりですよね。
中性脂肪を減らすにはどうすればいい?
食物繊維を摂取する
中性脂肪を体内から排泄するためには、「食物繊維」が有効です。
食物繊維には、自らの本体に余分な中性脂肪を吸着させる働きがあるのです。中でも、「水溶性食物繊維」が有効、と覚えておいてください。
食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類があるのですが、中性脂肪値の改善に効果があるのは、水溶性食物繊維の方なのです。
青汁であれば、大概どの商品にも食物繊維が含まれていますが、特に中性脂肪に有効な水溶性食物繊維が含まれているかどうかを知りたければ「難消化性デキストリン」という名前が原材料名に記載されているかをチェックしてみてください。
難消化性デキストリンは、水溶性食物繊維の一種で、トウモロコシのでんぷんなどから作られる成分です。身体によくない添加物のような名前をしていますが、実は大切な水溶性食物繊維の正体なので、覚えておいてくださいね!
カルコンを摂取する
耳慣れない名前かもしれませんが、「カルコン」という成分は、ポリフェノールの一種で、体内の脂肪を代謝させる働きがあります。
中性脂肪の値を下げられるとともに、血糖値や血圧なども下げることができ、肝脂肪や動脈硬化などの症状を予防できるということがわかっています。
カルコンは、「明日葉」という植物に含まれる成分です。
明日葉の茎を切断すると、断面からドロッとした粘り気のある液体が出てくるのですが、これがカルコンです。
明日葉が主原料として使われている青汁は、数多く販売されているので、是非チェックしてみてください。
DNJを摂取する
こちらも、耳慣れない名前の成分ですよね?DNJとはデオキシノジリマイシンのことで、桑の葉に含まれている特有の成分です。
食後の血糖値を下げるだけでなく、中性脂肪やコレステロール値を下げる効果があると言われ、研究が進められています。
中性脂肪が低いとどうなる?
さて、ここまでは中性脂肪の値を下げるための話を中心にしてきましたが、実は中性脂肪の値は低ければ低いほどいい…というわけでもなく、低過ぎても、それはそれでいけないのです。
中性脂肪の増加を意識するあまり、極端に小食になってしまったり、偏った食事を続けていると、体内では脂溶性のビタミンが不足してしまいます。脂溶性ビタミンが不足すると、神経機能が低下し、めまい、偏頭痛などが引き起こされてしまいます。
また、脂肪が不足すると、それはそれで血管の壁がもろくなってしまい、結局は動脈硬化が引き起こされる…という、非常に大きな矛盾に直面してしまう場合もあるのです。
中性脂肪の件に限らず、何事もやり過ぎはよくない…ということですね。要は、バランスの摂れた食生活を送り、適度に運動をして、ストレスを溜めないようにすることが何より肝心なのです。
まぁ、そんなことは誰でもわかっているんですけど…。バランスの摂れた食生活を送るというのは、忙しい現代人にとっては少々難しいことなので、ここで青汁の力を借りるようにしてください。
まとめ
以上、中性脂肪に関する話題を、青汁に関する情報と絡めてお伝えしました。
現代人は、中性脂肪の値が基本的に高めです。その状態を続けていると、重大な成人病を招いてしまいますので、食物繊維やカルコンなどが含まれた青汁を積極的に飲むようにしましょう。
ただし、中性脂肪の値は低過ぎても問題が出てきますので、何事もほどほどに…。バランス感覚を大事にしてくださいね!