青汁を飲む上で摂取したい栄養素といえば、「ビタミン」や「ミネラル」、「食物繊維」など…というようなフレーズをよく耳にしますよね。
ただ、この中の「ミネラル」って、具体的にどういったものなのでしょうか?漠然と、身体に必要な物質である…ということはわかっていても、実際にどういった成分なのかということをきちんと把握している人は、少ないかもしれませんね。
こちらの記事では、青汁に含まれているミネラルについて、その正体や、効能などについて、詳しく解説していきたいと思います!
ミネラルとは?
ミネラルとは、直訳をすると「鉱物」のことで、私たちの身体を構成する上で、なくてはならない栄養素の1つです。
ミネラルについて、詳しい解説をしていく前に、まずは人間の身体に必要と言われている5大栄養素について、簡単におさらいをしておきましょう。
人間の身体に必要な5大栄養素は、「たんぱく質」「炭水化物」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」です。
ミネラルは、この中に入っているので、我々にとって、非常に重要な成分であるということになりますね。
ミネラルは、身体の中で、ビタミンと供に、共同作業をしていることが多いのですが、ビタミンとの大きな違いは、ビタミンが「有機物」であるのに対し、ミネラルは「無機物」であるということです。
どちらも、体内では構成することができない成分なので、食事をすることで外から補ってやる必要があるのです。
ミネラルの種類は?
ミネラルの中には、さらに様々な種類が存在していますが、特におさえておきたいのは、次の6つの栄養素です。その6つとは、「カルシウム」「マグネシウム」「鉄」「亜鉛」「カリウム」「ナトリウム」です。
この6つは、2つずつセットにして覚えると良いでしょう。以下の項目で、具体的にその効能などについてご紹介していくことにします。
カルシウム&マグネシウム
カルシウムといえば、ご存知、私たちの骨や歯を作るのに必要不可欠な成分ですが、このカルシウムは、マグネシウムと協力しあい、バランスを取り合って存在しています。
カルシウム:マグネシウムは、2:1の割合で体内に存在すると最適と言われていますので、これも併せて覚えておくと良いでしょう。
カルシウムやマグネシウムが不足すると、骨粗しょう症など、骨の病気を招いてしまうだけでなく、筋肉の収縮を適切に行えないなど、筋肉に関する症状も引き起こしてしまいます。
心臓も筋肉でできていますので、カルシウムやマグネシウムが不足すると、心筋梗塞を招く元ともなってしまうんですよ!
また、この2つの成分には、神経を安定させる働きもあります。
よく、イライラしている人に向かって、「カルシウムが足りてないんじゃない?」なんて言い方をするのは、このためというわけですね。
鉄&亜鉛
どちらも、「金」という字が入っている成分で、似ていますので、こちらもセットで覚えておいてください。
鉄といえば、血液に含まれるヘモグロビンを作る上で欠かせない成分であるということを、ご存知の方も多いことでしょう。
女性は毎月、生理があることから貧血になりやすいので、鉄分を多く摂取する必要があります。
それに対し、亜鉛は、男性にとって特に必要な成分であるということをご存知でしたか?
亜鉛は、精子の量を増やしたり、活動を高めたりするなど、男性の生殖機能と深い関わりのある栄養素なんですよ!
また、ハゲや薄毛など、毛髪のことで悩みを抱えている人にも、亜鉛は効果を発揮すると言われています。やはり、男性にとっての強い味方であることは間違いなさそうですよね。
鉄は女性の味方、亜鉛は男性の味方、というようにセットで覚えておくと良いでしょう。
もちろん、どちらか一方しか必要ない、というわけでなく、男性にだって鉄は必要ですし、女性にも亜鉛は必要なものですので、青汁を飲むことで、これらを適切に摂取するようにしましょう!
カリウム&ナトリウム
さて、カリウムとナトリウムは、身体の中で何をしているかというと、人体に含まれている「水分」の量を適切にコントロールするという働きを担っているんです。
カリウムもナトリウムも、主に存在している場所は「細胞内液」の中で、ここで互いにバランスを取り合い、手を取り合って協力をしているんです。
カリウムが多くなってきたら、ナトリウムがカリウムを追い出しますし、ナトリウムが多くなってきたら、カリウムがナトリウムを追い出す、というように、どちらか一方が力を持ち過ぎないようにすることで、体内の水分量は一定にコントロールされているというわけなんですね。
ところが、現代人の身体は、ナトリウム過多の状態に傾きがちです。
普通に食事をしているだけだと、どうしてもカリウムが足りない状態になってしまうんですよ!なぜなら、ナトリウムの正体は、「塩分」ですからね。あー…と、納得がいった人も多いのではないでしょうか?
味の濃いものを求め、ついつい食材に塩や醤油を多めにかけてしまう人って、たくさんいるのではないでしょうか?
ナトリウム寄りに傾いてしまったバランスを正常に戻すためにも、青汁を飲んでカリウムを豊富に摂取してやる必要があるということなのです。
ただし、カリウムが過多になってしまうと、それはそれで腎臓に障害が起きるなど、危険な場合もありますので、気をつけてください。
元々、腎臓に問題があるという人は、カリウムの摂取が禁止されていたりもします。
腎臓でカリウムを排出することができない人は、カリウムを摂取すると、体内から追い出せないため、どんどん蓄積されていってしまうので注意が必要です。
まとめ
青汁に含まれているミネラルに関する情報について、お届けしてきましたが、いかがだったでしょうか?
これ以外にも、ミネラルの成分はたくさんあるのですが、特に重大なものを6つほどご紹介させてもらいました。
6つもあると覚えられない!…なんて人もいるかもしれませんが、2つずつ、3つセットにすれば、イメージもしやすくなりますし、覚えやすくなるのではないでしょうか?
肝心なのは、それぞれが存在する「バランス」ということのようですよね。
少なくてはダメだけれど、多過ぎてもダメ!ということで、ほどほどに青汁を飲みながら、身体にとってちょうどよい状態を目指していきましょう。