年齢を重ねてくると、気になる病気の1つが「痛風」です。
痛風って特に、食べることが大好きで、いつも豪勢に美味しいものを食べて、飲んで、している中年の男性が、ある日突然掛かるイメージですよね。
症状も、足の親指の付け根が痛むという、ちょっと特殊なものなので、そのインパクトから、この病気を記憶しているという人もいることでしょう。
痛風という病気が怖い理由は、その痛みが尋常でないというところにもあります。
痛風という名前の由来は、あまりにも痛みがひどく、風が吹いて患部を刺激するだけでも痛い…というところから来ていますから。それだけ痛いって、どれほどの痛みだろう…と、想像すると、とても怖いですよね。
そんな痛風ですが、青汁を飲むことで予防したり、症状を軽減することってできるのでしょうか?青汁といえば、健康のためによい飲み物で、数々の成人病に対して効くというイメージがありますから、痛風にも当然効きそうな気がしますよね?
ただ、青汁には、痛風と関係性の深い、あのビールよりも「プリン体」が多く含まれている!?なんて噂もあり、下手に飲んだら、逆に痛風の原因になってしまいそうで、怖い…!と思っている人もいるかもしれません。
というわけで、こちらの記事では、青汁を飲むことが、痛風に対して効果的なのか、そうでないのか、その辺りの真相について探っていきたいと思います。
痛風の原因は?
痛風が起きてしまう、そもそもの原因についてですが、これは上の方でも簡単に述べた通り、「プリン体」が大きく関係しています。
痛風は「尿酸」が体内に過剰に溜まることによって引き起こされる病気なのですが、この尿酸の値を上げてしまうと言われている物質の1つがプリン体なのです。
食品に含まれているプリン体を過剰に摂取する生活が続いていると、体内では尿酸を外へ排出しきれなくなっていってしまいます。
そんな尿酸の溜まりやすい場所が、人間の中では、たまたま足の親指の付け根あたり。というわけで、痛風が起きると、足の親指の付け根に激痛が走るというメカニズムなんですね。
痛風は、尿酸が体内に過剰に溜まり出してから、およそ8年程度で発症すると言われています。
そのため、若い人で痛風を発症している人は、基本的にいません。ほとんどの人が、40代を過ぎてから痛風に掛かるんですよ!
また、痛風は女性よりも男性に多い病気です。これは、男性の方が、尿酸を体内に溜めてしまいやすい体質であるということが関係しているんですね。
プリン体が多く含まれている食品は?
プリン体が多く含まれている食品は、マグロや、ウニ、イクラ、カニ、エビ、などです。
痛風の別名は「贅沢病」なのですが、なぜそう言われているのか…、このラインナップを見ると、なんとなくその理由がわかりますよね?
そう、プリン体が含まれている食品は、どれも高級なお寿司屋さんで出てくるような、美味しいものばかりなのです。
ただ、レバーや、それ以外の、アスパラガス、ほうれん草などなど、身体に良いとされている野菜にもプリン体は含まれていますから、普段の食生活で完全にプリン体をシャットアウトすることは難しそうです。
ちなみに、痛風の原因は、プリン体の過剰摂取だけではありません。
運動不足やストレスも痛風の原因の1つですので、過剰なプリン体制限でイライラしてしまうと、かえって尿酸値を上げてしまうことに…なんていう可能性もあります。
青汁を飲むと尿酸値はどうなる?
さて、ここまでのところでは、痛風の起きてしまう原因や、痛風の原因物質であるプリン体の含まれている食品等についてお伝えしてきましたが、実際のところ、青汁を飲むと尿酸値はどうなるのでしょうか?ビールよりもプリン体が多く含まれているという噂は本当なのでしょうか?
青汁にプリン体が多く含まれているという噂が流れているのは、おそらく、その主成分であるケールや大麦若葉がプリン体を豊富に含む野菜だからでしょう。
100gあたりの含有量をチェックしてみると、ケールでおよそ40.2mg、大麦若葉で88.5mg、と確かに多めの数値となっています。
肝心のビールが、100gあたり、5mgですから、それと比較すると、確かに多いですよね?
ただし、ここで注目して欲しいのが、青汁を飲むと、ケールや大麦若葉を100gも摂取することになるのか?という点です。
青汁って、いろいろな野菜の成分を粉末状にして作るわけですが、その量は1杯あたり平均3〜4g程度。それに対し、ビールは350mlとか、500mlとかを一気に飲むわけです。
しかも、多くの人は、これを立て続けに何杯も飲みますから、実際に飲む量に換算してみると、やはりビールの方が圧倒的にプリン体が多いということになります。
青汁は適切に飲めば健康維持につながる
青汁を飲む時は、プリン体のことを気にするよりも、尿酸値を下げるための成分が入っているというところに目を向けるようにしてみましょう。尿酸値を下げてくれる成分とは、「葉酸」「カリウム」「カルシウム」などのミネラルです。
実際のところ、青汁の場合は、含まれているプリン体が身体に及ぼす影響よりも、尿酸値を下げる成分の方が遥かに大きく、期待できるものと言えそうです。
ただし1点、気をつけるべきことがあります。それは、痛風を気にしている人は、味を調整するために、糖質が加えられているような青汁を選ばないようにする、ということです。
糖分が加えられている青汁を飲んでしまうと、せっかく健康のために飲んでいるつもりでも、かえって尿酸値を高める原因につながってしまう場合がありますので、気をつけましょうね!また、1日あたりの摂取量をきちんと守る、ということも忘れないでください。
まとめ
以上、青汁と痛風の関係について解説してきましたが、おわかり頂けましたでしょうか?美味しいものをついつい食べ過ぎて、贅沢病と呼ばれる痛風で苦しまないよう、日頃から尿酸の値には気をつけておきましょう。
青汁を飲んでミネラルを摂取し、尿酸の値を下げる効果を期待するとともに、ストレスのない、健康的な生活を送るよう、心がけてくださいね!