青汁と言えば、美容や健康、ダイエットのために飲むものですが、身体に良いものだからといって、ついつい飲み過ぎてしまうという人も、中にはいるんですよね…。
青汁を飲み過ぎてしまうと、一体、どのような健康被害があるのでしょうか?こちらの記事で情報を詳しくまとめていきます。
主な健康被害は下痢や腹痛などの症状
青汁を飲み過ぎることで、身体に現れてしまう症状のうち、代表的なものと言えば、主に下痢や腹痛などです。
青汁の中には、食物繊維のほか、乳酸菌やビフィズス菌、オリゴ糖などの成分も配合されていることがあります。
これらには主に、腸内環境を整えようとする働きがあり、便秘などを解消させる目的で配合されているんですよね。
腸内に悪玉菌が増えてしまっていると、老廃物の排出などがうまくいかなくなってしまうため、どうにか善玉菌を増やすように傾けていこう、ということなのですが、これは、やり過ぎてしまっても、かえってよろしくないと言われているのです。
下痢が起きてしまう原因は、腸内環境に対してアプローチをしようとし過ぎてしまうためなんですね。
また、青汁って、粉末を水に溶かして飲むことが多いですよね?あるいは、ドリンク状なっているものを冷蔵庫で冷やして飲むというパターンもありますが。つまり、青汁を飲もうとすると、同時に水分も大量に摂取することになるというわけです。
これを調子に乗って、もう1杯…もう1杯…とやってしまえば、体内が水分過多の状態となり、胃腸を冷やし、かえって働きを悪くすることになってしまうんです。
こうして、青汁を飲み過ぎると、腹痛が起きてしまうというわけなんですね。
摂取し過ぎると危険な成分がある!?
青汁の中には、いくら摂取しても、人体にとって特に何の弊害もない成分と、そうではない成分があります。
何の弊害もないタイプの栄養素は、多く摂り過ぎてしまったとしても、余計な分は、身体が勝手に、いらないものとして、排泄の方に回してくれるんですよね。
しかし、そうでないものに関しては、どんどんと、余計な分までが体内に蓄積されていってしまうんです。
ビタミンの一部は過剰に摂取すると危険
青汁に豊富に含まれている成分といえば「ビタミン」ですが、ビタミンの中には、過剰に摂取をしても問題がないものと、危険なものがあるということを覚えておいた方が良いでしょう。
ビタミンには、水溶性のものと、脂溶性のものがあるのですが、このうち水溶性のもの(ビタミンC、ビタミンB群)は、過剰に摂取をしても、身体が自動的に排泄をしてくれるようになっています。
しかし、脂溶性のビタミン(ビタミンA、D、E、K)は、水に溶けないため、余った分は、脂肪組織や肝臓になどにどんどん貯蓄されてくんですよ!
このため、過剰に摂取をしてしまうと、副作用を引き起こしてしまう危険性があると言われているんです。
腎臓が弱い人はカリウムを摂取できない
カリウムも、人によっては、過剰に摂取をすることで重大な副作用を招いてしまう危険性の高い物質です。
通常であれば、多少、摂取をし過ぎたとしても、腎臓がカリウムの成分を分解してくれるのですが、腎臓に障害があったり、弱ってしまっていたりする人は、この作業を行うことができず、カリウムの濃度が体内で異常に上がってしまう、という副作用が起きるんです。
特に、カリウムの過剰摂取で起きてしまう「高カリウム血症」は非常に危険な病気ですので、覚えておきましょう。
青汁の適量や飲むのに適した時間帯は?
1日あたりの適量は?何杯くらい?
青汁の適量は、1日に1〜3杯程度です。といっても、朝、昼、晩と、1日に3回の飲用を推奨しているブランドは少なく、ほとんどが1日に1杯の青汁を飲めば、それで充分効果は期待できる、と考えいるようです。
というわけで、基本的には1日に1杯を飲むようにし、気が向いた時には、2杯程度を飲むようにする…というスタイルを守るようにしていれば、飲み過ぎによる健康被害を最低限、防ぐことができるでしょう。
ただ、もちろん、適量を守って青汁を飲んでいたとしても、下痢や腹痛などの症状は起きてしまう場合があります。
こういった際には、ただちに飲用を中止し、医師や薬剤師など、専門家の指示を受けるようにしましょう。
1日のうちのいつに飲むのが最適?
これは、飲む人の体質にもよりますが、身体が一番、栄養を吸収しやすい時間帯は、朝起きてすぐの朝食のタイミングなので、この時に青汁を飲むようにすると、最も効率が良いと言えるかもしれませんね。
ただ、青汁は医薬品ではありませんから、基本的には、いつ飲んだとしても、かまわないとされています。
大切なのは、青汁を飲むという行為を習慣づけ、苦痛や煩わしさなどを味わうことなく、楽しく続けていけるかどうか…ということです。
よって、3時のおやつの時間帯に飲むことで、ペースを守れるという人はそうするべきですし、夜、寝る前に1杯の青汁を飲むことで、リラックスができ、リズムも作れそうだという人は、そのようにするといいでしょう。
まとめ
以上、こちらの記事では、青汁を飲み過ぎてしまうことで起きる弊害や、1日あたりに飲むべき、青汁の適量、また、青汁を飲むべき時間帯等に関する情報を、まとめてお伝えさせてもらいました。
健康のために良いから…といって、ガブガブ飲み過ぎてしまうと、かえって身体を痛めつけてしまう場合もある、ということがお分かり頂けたことでしょう。何事も過ぎたるは及ばざるが如し…ですよね!
効果が現れ始めると、もっと…もっと…と欲張ってしまいそうになる気持ちはわかりますが、青汁はきちんと用量を守り、細く、長く、継続して飲み続けるということを心がけるようにしましょう。