ダイエットを意識している人にとっても、糖尿病や血糖値を意識している人にとっても「糖質」というのは、気になる存在ですよね…?
「糖質制限」という言葉に対しては、プラスイメージを持っている人が多いことでしょうから、なんとなく「糖質」=悪者で、摂取してはいけない成分…という印象の方が強そうですが、そもそも糖は、私たちの身体にとって、なくなてはならない需要な栄養素です。
糖分は、私たちが1日に消費するエネルギーの約60%をも作り出すと言われているんですよ!しかも、脳で働く唯一の栄養素が、実は糖質だったりもするんです。
「糖質」ってどんな成分?
糖質は「炭水化物」を構成している成分の1つです。糖質は、人体に摂取されると、消化・吸収されて、体内で「ブドウ糖」に変わります。そして、このブドウ糖が、脳や筋肉を動かすためのエネルギー源となるのです。また、糖質は疲労回復や、体温を維持する…などの働きも行っているんですよ!
糖質の摂り過ぎはよくないですが、元々はとても大切な働きを担ってくれている成分ですので、糖質制限を意識し過ぎるあまり、糖質不足になってしまわないようにだけは注意しましょう。
糖質が含まれている食品と言えば、代表的なところでは、私たちが毎日目にする日本人の主食「ごはん」です。
また、食パンや、いも類、ラーメン、ビール、などにも糖質は含まれていますし、もちろん砂糖、甘いデザートにだって含まれています。
ちなみに、糖質をエネルギーに変えるためには「ビタミンB1」が必要ですので、糖質をたくさん摂り過ぎてしまう傾向にある人は、一緒にビタミンB1も意識して摂るように心がけると良いでしょう。
糖質過剰で起こる症状
肥満
糖質の摂り過ぎで、まず最初に懸念される症状は肥満です。
糖質は摂り過ぎてしまうと、体内でそれを消化しきれなくなり、中性脂肪となって、肝臓や脂肪細胞などに蓄積されていってしまうのです。
AGEの増加
糖質は血液中のブドウ糖となり、たんぱく質と結びつくことで「糖化」を起こすのですが、この糖化が起きると、体内では「AGE」という強い毒性を持った物質が生産されてしまいます。このAGEは肌や骨の老化を引き起こす、恐ろしい物質なんですよ!
また、このAGEが血管に蓄積されていくと、血液がドロドロになり、脳梗塞や心筋梗塞が引き起こされ、下手をすると命に関わってしまう恐れもあるんです。
糖尿病
また、血糖値の高い状態が続くことで懸念される恐ろしい病気といえば「糖尿病」です。糖尿病はインスリンというホルモンの低下によって引き起こされるのですが、悪化するとインスリンを自己注射しなければいけない生活を余儀なくされるなど、非常に恐ろしい病気の1つです。
糖質の過剰摂取は、老化や様々な成人病の元ですので、気をつけなければいけません!
糖質不足で起こる症状
では逆に、糖質を摂らず、体内が糖質不足の状態を起こすと、身体はどうなっていってしまうのでしょうか?
糖質は、人間にとって欠かせない三大栄養素のうちの1つ、炭水化物の構成物質ですから、極端にこれを制限してしまうと、それはそれで恐ろしいことが引き起こされてしまいます。
糖質不足が続くと、身体は脂質を燃焼させてエネルギーを作ろうとするのですが、この際に、代謝産物として生まれるのが「ケトン体」という成分。このケトン体が体内で増殖し過ぎると、稀に「ケトアドーシス」という危険な状態に陥ってしまうことがあります。
これは、ケトン体が体内に増え過ぎることで、血液や体液が酸性になってしまい、嘔吐などの症状が引き起こされるという状態です。
これは、悪化すると昏睡状態にまで陥ってしまう危険な症状ですので、過剰な糖質制限には注意をするようにしましょう。
まとめ
以上、こちらの記事では「糖質」というものが身体に果たす役割の重要性や、糖質の過剰摂取あるいは糖質不足が人体に引き起こす症状、またオススメの青汁等についてご紹介してきました。
糖質=太る、あるいは健康に良くないと捉えられがちですが、実は糖質の成分を摂取することは非常に大切で、人間は糖質抜きには生きていけないということがおわかり頂けたのではないでしょうか?
摂り過ぎることなく、不足してしまうようなこともなく、バランス良い糖質の摂取を心がけるために、生活の中に上手に青汁を取り入れていってくださいね!